コトブキヤ 1/35 ガンヘッドを頑張る
さて。
唐突ではあるが、わしは貧乏である。
貧乏ながら子供が今年幼稚園に通い始めるため。さらに貧乏となりつつある。
そんな折、大学の後輩であるファキン君の依頼で、彼の積年の積みプラであるコトブキヤのガンヘッドを制作代行することにした。
なかなかのボリュームである。
わしは、他者のプラモを代わりに作るというのは忌避してきた行為なのだが。
人の満足出来る物をしっかり作り上げるほどの腕はなく、代行するなんていう身分ではないのだが。
今回は、報酬にプラモ買ってくれるって言うからさあ!!!
げーっへっへっへあー!!!
報酬をもらうからには、頑張って満足できるものに仕上げたいところ。代価を受け取る以上、それはプロフェッショナルな仕事であるべきであろう。
そんな腕ねーけどなあ!!
さくさく作り始めよう。
パーティングラインを丁寧に消しつつ。ライン上にある凸は削り落としてプラ板で作り直してもいいんだけど、丸いモールドは上手く作れる気がしない。
関節や可動部は、ABSが使われています。
変形機構を持つロボットなので、なるべくABSパーツの塗装は避けたいところ。
そういうパーツは、メラミンスポンジで仕上げてしまいます。
さて、このキット。
多分もう10年くらいは前のキットだと思うんだけど、なかなか大変です。
確かにボリュームは大きいけど、こいつの恐ろしさはそんなもんじゃあない。
挟み込み、モナカのオンパレード。
挟み込みに関しては、あまり色分けの無い機体なので、塗装のための後ハメは考えず、バシバシ組んで合わせ目消しをしてしまう。
昨今、組むのも簡単だし、合わせ目も出ず、誰でも綺麗な完成品を得られるような優しさと工夫に満ちたキットを色んなメーカーが開発してくれてます。
コトブキヤもその傾向かなて思います、フレームアームズガールとかね。
技術の向上で可愛くなった美少女プラモたち、作りやすくなったキット、プラモデル人口を確実に増やしていると感じます。
…だがガンヘッド、てめーはダメだ。
これをまず合わせ目消して、
その上にまた挟み込みがあって、合わせ目消して、
さらにもいっこ挟み込み合わせ目って感じに、延々と続く。
ようやく上半身が組みあがりそう。先は長そうだ。
今なら一体成型出来たろ、ていうパーツが多く、30年前のガンプラとか思い出してしまいます。
が、広い面が多いけどヒケが少ないし、パーツの精度はなかなか良いし、モールドはしっかりしているし、腕の良いモデラーさんなら合わせ目消しなんて屁でもないだろうし、なかなか良いキットかと思います。(建前)
普段なかなか自分では作らなそうなキットですし、完成が楽しみです。
…ま、完成すれば、だがな。
めんどくさくて死にそうなんだが。